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図解でわかる「誰にでも撮れる写真を誰にでも出来る加工にするの巻」完全攻略

いいとは言わんけど…(´・ω・`)

今日の京都は雨みたいだけど、昨日は晴れてて夕日がわりと綺麗だった。
逆光に向かってチャリを漕ぐひとは眩しくないのかな?
inali はけっこう眩しかったんですけどね。

高架の桁に太陽が隠れたとき、山がちょっと紫色というかピンク系に霞んで見えて、なんかもうこういう感じで 11月の寒い晴れた日の空の兆しっぽいかな〜、とか思いました。

こんな夕陽のシーンになる直前、眩しい晴れ間に浮かぶ雲の白いところが飛んで潰れてしまわないように露出を触って、provia で普通に撮ったら土手がこんな感じで…。
これを誰にでも出来る簡単な加工で救出してみます。

RAWデータを開いて基本補正した画像を開き、Nik Collection を使って、基本的にシャドウとハイライトのコントラストとテクスチャを触るだけ。
Nik Collection は RAWデータを開いてつくった Jpeg の加工に使います。

こういう明暗差の大きいシーンを、な〜んにも考えずに誰でもがうまいこと撮れるようになるのは、100dB以上のダイナミックレンジで撮れるセンサーが出回る時代になるまではお預けなので、それまでは手動でシコシコ現像して作ったりするしかないわけです。

でも、ちょっと古めのデジカメも RAW で撮っておけばレタッチが便利だし、それは Jpeg撮って出しを非破壊編集するよりもお気楽で、より幅広く詳細な範囲で触れます。

デジカメのダイナミックレンジもまだそれほど大きくあてにすることはできないし、こんな感じで明暗差の強いシーンだとわかっている場合は RAW で気持ち暗めで撮っておいて後で持ち上げるのが一番確実というか。
RAW で撮っておけば、上の絵で真っ黒シルエットみたいになっているところにもちゃんとデータが残されているので、それを元に加工がおこなえます。

 

明暗差の強いシーンを撮るときに、カメラが自動的に何ショットか撮って合成する機能を使うのもありだけど、基本的に自分がビューファインダーを覗いて、その見えかたを周りの現実の様子と比較したうえで自分で露出を決めて飛びや潰れを確認して手持ちでワンショットで撮るってのが現実と乖離しにくいと思うし、三脚に据えるわけでなく歩きもって撮る場合にはやっぱそれが速くてなんか安心なんですよね。
だから何でもかんでも RAW で撮っておけばいいんじゃないかなと。

 

シャドウとハイライトのダイナミックコントラストの調整はNik Collection の Color Efex Pro 4 などを使うと便利。

 icon-download ダウンロードはこちらから 

使い方は Nik Collection by Google ヘルプセンター に作例などと一緒に詳しい情報があります。

あと頼りになるのは記憶力とかイマジネーションとかだけど、基本的に光がどんなふうに見えていたかはよく覚えておくにこしたことはないというか。
RAW をいじって吐き出した Jpeg は念のためレイヤー複製しておくと何かと使えるかと。

 

RAW で調整したものを Jpeg で出してそれを加工してみる

RAWデータを開いて基本補正のシャドウと黒レベルのパラメータを補正したもの。
ほんとうは土手の緑は実際にはもっと明るい感じで見えていたのかもしれないけど。
ほんの少しコントラストを高め気味で RAW をいじって、ひとまずはこのくらいにしておく。

(それ以上細かく触る時はトーンカーブのパラメトリックのハイライト、ライト、ダーク、シャドウの各パラメータをそれぞれ調整、さらにそれ以上に色味を細かく触る時場合は、HSL/グレースケールから輝度、彩度の各色のパラメータを調整、トーンカーブのポイントからは各チャンネルの調整もできます)

もうこれでいいっちゃあいいんですけど、ちょっとのっぺりしてる。

ここで Color Efex Pro 4 の中のプロコントラストを使います。
もう少し立体感が出るように、シャドウとハイライトそれぞれのコントラストを整えてみる。
あとついでに色かぶりのスライダで色をもう少し派手めに変えてみる。

さらに奥行き感や立体感がわかりやすくなるように全体のコントラストを整えてみる。
ある部分の細かさを捨ててある部分を強調させるような感じで軽くコントラストをプラス。
コントラストを動かしたので、もう一度シャドウとハイライトそれぞれのダイナミックコントラストも整えてみる。

ここでは Color Efex Pro 4 の中のトーナルコントラストを使います。
左手前から右の奥までの視線の動線を少し大げさにするために、色・光・テクスチャのバランスを変えて、トーナルコントラストでディテールを立たせてみる。
やりすぎたらだいたい汚い、ディテール関係はシャープなんかと一緒でやりすぎに注意。

このサイズでは分かりにくいかもしれないけど、ちょっとザラッとつぶつぶしてくると同時に絵に強弱がついてわかりやく締まってくるので、散漫な情報が整理され単純化されてくる感じになって、見た目で感じる距離感や立体感なんかもエンハンスされてきます。
距離感や立体感が出せたら、あとはトーンやカラーの補正で程よい加減にして終了。
この絵の場合だと、まだちょっと濃い過ぎる感じ。

最後に、ヤンキー絵ほどじゃないけどコテコテ気味の濃い味付けが好きな人向けにしてみる。
でも青はより青く、緑はもっと緑に、みたいにどんどん強調されていく濃い絵って、もう充分ヤンキー絵にありがちなベタなフィーリングの範疇だと思うし、おすすめしません。

こうして順番に並べてしまうとあんまり差がわかんないかもしれないけど、最初のものと最後のものを比べると、実際にはこのくらい変わってきます。

こんな感じで、RAW で調整しきれなかった(というか、今回しないままJpegにしたので)部分の Jpeg画像の色味は Ps の特定色域の選択、コントラストやディテールは Color Efex Pro 4 の中にたくさんある機能の内のプロコントラストとトーナルコントラストを使いました。
他にも方法はいくらでもあるので、これはあくまでも一例です。

基本的に「シャドウとハイライトのコントラストとテクスチャを触っただけ」ですけど、HDR合成に近いみたいなわりと非現実的で何となく不自然に見えがちなコテコテ感にしたくない時、RAW で暗いところを持ち上げてからコントラストとテクスチャの調整くらいに留めて視線誘導を主眼にするってのもいいかと思います。

 

こんなものを作っておいてなんですけど、ぶっちゃけこういう色々と濃い〜のが好きな人はたぶんアレだ、調味料少なめでは物足りない舌みたいになってる濃い味中毒かもしれないので要注意だと思うわ。
そのまま変な習慣を続けていると最後はきっと味覚障害のようなことになるに違いない、なんでもマヨネーズのマヨラーみたいな。
加工はあんま大げさにやりすぎるとクドくて、見るのがしんどい絵になると思います。

何でもやたらディテールを立たせてあるものとか最近はわりとよく見かけるんだけど、何でもかんでもにディテールばっか大げさに立たせると全体的に粉っぽくザラザラしてくるし、それが合うものもあれば、明らかに合わないものだってありますよね。

どっちにしても一歩間違えると汚らしくなるというか、そのツブツブ感はフイルムの粒子の粒状感の乗り方とは違う分布になるのだし、何事も程々が一番かと。
まあ一歩間違えなかったらそれでいいんだろうけど。

 

番外編
SNSなんかでわりとよく見かける、流行りの彩度高め・少し明るめの典型的な ※ヤンキー絵 のパターンみたいなコッテコテのやりすぎ状態にしてみる。

目立つ絵の中でなんとか目立たないといけないような SNS特有の状態って、日本的なしっとり加減とか欧州的な緻密さや陰鬱さではなく、コテコテでかつカラッとした明るさとか大袈裟なドラマチックさのようなわかり易く目立つ掴みがないとね、っていう雰囲気がこういうバカっぽい表現を産んだのかもしれない。
(実際にはこんな何のひねりも目立つ主題もない風景だけではウケないと思います)

※ヤンキー絵ってなんやねん?っていうと、個人的にこういう雰囲気の色飽和寸前でツブツブギチギチした過剰な加工ものを勝手にそう命名してるだけです、サーセン。

 

Silver Efex Pro 2 を使ってモノクロのレイヤーを作ってみる

Nik Collection の Silver Efex Pro 2 はプリセットだけでも非常に良くできているんですけど、さらに細やかな調整も自由におこなえるようになっています。

単純にグレースケールにするだけではなくて、表現の選択肢がものすごい多くて。
階調だけでガラッと印象が変わるほど表現に幅が持たせられるのってやっぱ面白いですよ。

モノクロの階調を作りこんだレイヤーを用意しておいて、そのレイヤーを重ねて不透明度を変更するなどして、いろんなものが表現できます。

モノクロと同じように階調にはこだわって、フィルムっぽい粒子感の雰囲気を細工して(細工しないとデジカメでは全体に粒子感が乗ってしまう、でもフィルムの粒はほんとうはそうじゃないですよね)、そこに少しだけディテールを立たせた結果の粒状感を足すと、うるさいようでうるさくないような。

あと、それにほんの少し色残しすることでモダンな辛気臭さが醸せる気もした。
まあそんな気がするだけだけど。
これはクラシッククーロームをさらにドライに枯れさせた、みたいな(つもり)。

元画像のコテコテヤンキー絵にありがちなケバいフィーリングではなくなっていく気がする。
ポップな渋みというか、ただの主観ですけどね。

グランジまで行かない汚しというか、そんなに汚さないでシャープさと立体感を強調しながら、同時に光と影を潰していく遊びもありかなって感じで。

キーカラーも何もかも含めてほんのわずかだけ色残ししていると、見た人が自分の記憶の中からおもいおもいの色を想像したりすることの手助けになるというかきっかけになるのかもしれないじゃない?
な〜んてね、見た人が何をどう感じるかなんてことはわからんですけど。

コッテコテと撮って出しの間には、自分が撮りたかったものが入ってるのかもしれないし。
ミケランジェロは「彫ってるんじゃなくて、大理石から取り出してるんだ」って言ってた。
やっぱはじめに強力な自分のイメージありき、加工よりもやっぱ撮る時なんですね。
…知らんけど。

あと、特に商用写真でなく個人的に路上でとあるシーンを咄嗟に撮るのって、作ることより見ることが楽しいわけで、そもそもじっくりと据えて待ってっていうスタイルじゃないし、用意周到にハレ切りしたりレフ版用意したりフラッシュ使ったり三脚使ったりする必要もないし、道具も少なくていいし、肩のこらないというか楽しいから嫌にならないというか、一番リラックスした自由なスタイルでいろいろ遊べるんじゃないかな〜。

フィルタの点光源の反射みたいなのは嫌なものですど、太陽の光や反射した光が自然に被ったり、その時のその時間の色が被ったりするのってキニシナイ。
後のことは RAW に任せて、楽しく遊ばないと。

コッテコテと撮って出しの間には〜♪…(´・ω・`)

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