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Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 で NVMe のススメ(と注意喚起)

PCIe から Apple File System (APFS) で NVMe が使えるようになったのは macOS High Sierra からですが、APFS も macOS Mojave 以降はより安定しています。
ぶっちゃけこれは使えます、たとえるなら、65歳位のシオシオに疲れかけた爺ちゃんが急に45歳位の壮年時代のオッサンに戻ったかのように働きます。

Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 を High Sierra で使い続けたい人は、一旦 Mojave のファームウエア(10.14.6 の 144.0.0.0.0)まで上げてから High Sierra に戻せばここらはより安定すると思います。

NVMe も シリアルATA の SSD も、あんまりお値段そのものは変わらないですが、とにかく速さがぜんぜん違うので、コスパやら時間やら耐用年数やらを考えると、遅いフラッシュをチョイスするメリットがなくてアホらしくなりますよね。


NVMe を使う場合、Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 に最適なキャリアアダプターカードがあります。

M.2 NGFF PCIeベース(AHCIまたはNVMe)SSDを2枚載せられます。
1枚挿しでも2枚挿しでも動作します。
Mac Pro の PCIe x16(ビデオカードのすぐ上のスロット)を利用すれば 8.0 GT/s x4 で動作します。
5.0 GT/s x4 のカードと比べると速さがかなり違ってきます。
OSインストール目的以外だと、ディスクユーティリティを使ったソフトウエアRAID構成にすることも可能です。


Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 に最適なキャリアアダプターカード


Mac Pro (Mid 2012)、Mac Pro Server (Mid 2012)、Mac Pro (Mid 2010)、Mac Pro Server (Mid 2010)、機種 ID を MacPro4,1 からMacPro5,1 にファームアップした Mac Pro (Early 2009) で PEXM2-130 は最適解だと思います。
macOS Big Sur 以降の macOS だと、1,000円前後のアダプターカードと比べて起動も速くなります。


8.0 GT/s x4(スロット2)で使った場合 ※(RAIDなし)
(MacPro5,1 は PCIe Gen2 なので、正確には 5GT/s × レーン数だし、5GT/s ×8レーンの 8bit /10bit 符号化で 20%減、フルレングスだけど x4 と x16レーン各 2スロットしか持たない機種だし、32Gbpsのフルスピード信号を擬似的に 8GT/s x4レーンって感じで MacOS側の表示がこうなっているんだとは思いますが、たしか RX560 が x16 Gen3:uses x8 で、実際にシステム情報ではリンク幅 ×8 の表示ができていたのでよくわからない)


5.0 GT/s x4(スロット1番,2番以外)で使った場合 ※(RAIDなし)


HFS+ のような HDD向け 32bitファイルシステムと違い、APFS だと NVMeディスクそのものの速度の違いだけでなく、コピーオンライトが活かせるなどのメリットがあります。

キャリアアダプターカードとしてはもっと速い下駄もあるにはあるけど。
NVMe を 4枚載せて RAID にすれば、さらに速度が出るキャリアアダプターカードもありますが、それだとカードだけで価格が倍以上になり、そもそも Mojave 以降 RAID にしたディスクに OS がインストール出来ない仕様に戻っているので、せっかく速くても RAID から起動させることは出来ません。
(厳密にいうと Apple が非推奨にしているだけでデフォでインストール出来ない仕様ですが、別にやればできるので方法はあります。
そのかわり致命的な欠陥をひとつ抱えることになり管理の手間が増えます)

PCIe 2.0 しか持たない Mac Pro にはこのくらいのクラスの PCIeカードに、キャッシュや容量の大きめの NVMe SSD を使って、コンテナをうまく利用して起動ディスクもそこにおく運用がコスパ的に最高じゃないでしょうか?
このカードは Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 で使う macOS High Sierra、macOS Mojave 以外にも、macOS Catalina、macOS Big Sur、macOS Monterey、macOS Ventura で問題なく動作しています。

全く同じようなもので、ブランドとお値段がちょっと違うものもあります


ところで…
同じものを複数枚購入し、まちがいなく良好だったので、少しでも Mac Pro Early 2009 ~ Mid 2012 を使う人の役にたてばと思い、私はアマゾンのこの商品のページで、レビューと画像をアップしています。



そこではこのキャリアアダプターカード上の Gen3 NVMe の実際の動作速度と、おまけとして、参考として比較していただけるといいなと思って、「誤り訂正符号の付加と検証をやるぶん少々遅くなる Error correcting code memory で作った RAMDisk」 の速度のキャプチャ画像も一緒につけました。

メモリモジュールの性能ではなく、メモリモジュールで出来ている RAMDisk をデスクトップにマウントして、ディスクとして計測しています。
仮想記憶というかスクラッチに使っている状態なので、中身には使用中の画像処理プログラムのキャッシュやらなんやらが入った状態です。
以前、仮想記憶ディスクのフォーマットは HFS+ でしか認識されない永続版の Photoshop CS6 の仮想記憶ディスクとしても割り当てていたので、アマゾンにアップしたときの RAMDisk のフォーマットは HFS+ となっていましたね。

これは Photoshop ではないけど、だいたいこんな使い方になります。
メモリなのでシステム終了したり再起動したりクラッシュしたらその中身は消えちゃいますが、それでいいんです。
で、まずクラッシュはないですからね。


※(RAMDisk は APFS のフォーマットで作ることも出来ます。)
※(メモリモジュールの性能を GB/s で測定するのなら AmorphousMemoryMark が使えます。)



メモリなんて128GBもいらない、同時にそんなに使われてるのみたことないとかいう人がたまにいますが、用途によってはさすがに128GBなんてぜんぜん足らないんですよね、あればあるだけ効率よく使えるようになっているアプリもありますし、大きなサイズの RAMDisk を仮想記憶ディスクやスクラッチディスク、キャッシュとして活用することによって、NVMe にアクセスしたり消去したりを常に激しく繰りかえす状態も完全に避けられるので、結果 SSD の寿命にも良くて、さらには仮想記憶ディスクやスクラッチディスクはほぼメモリの速さで動くことになるので一石何鳥で最高にはかどります。イメージ化や抽出などの作業をおこなうと、普通にどんどんキャッシュが大きくなりますが、それでもメモリがあればスワップしないので作業速度がまったく落ちないメリットもあります。
せこい話をすると、ブラウザのキャッシュなんかもメモリに割当てておけば、無駄に NVMe にアクセスして寿命を縮めることもないし、マシンのシャットダウンと同時にキャッシュも消えるのでいつもスッキリするでしょう。

もうアドビは使ってないけど、たとえば Photoshop だとだいぶ昔から最大 4 つのボリュームで最大 64 エクサバイトの仮想記憶ディスク容量をサポート(エクサバイトとか嘘くさいけど)していますが、それが HDD の速度 だったらしんどいと思います。


ところが…
話はいきなり変わって…

このまえから、私がレビューでアップした上記の画像を、知らない人がヤフオク!で勝手に利用しております。

もちろん無断で連絡も許可もない盗用ですし、質問欄からちょいと確認したですが、謝るものの、やめてくれる気配もなく、さっきみても、いま現在もそのまま掲載されています。
これはもうダメだわ。



まあオークションとはいったところで、Leitz などのちゃんとしたオークションとは違って、誰でもできるヤフオク!やらメルカリなんてこんな感じなんでしょうね、ヤバいです。
アマゾンだっていまだにヤラセ評価やら自演やら詐欺だらけですけどね、利用にあたってはまずは利用者がガチで注意するしかないです。

で、もしなんかあってこちらが誤解されても困るので、このことは注意喚起とともに、証拠ログとしてとりあえずここに残しておきたいと思います。
悪気はないとは思いたいですが、いうまでもないことだけど悪気がなくても商用でこういうことやっちゃダメです。
知ってる人は知ってるだろうけど、過去にあの某有名図書館にやられて話題になりましたよね、あっちは透かしを消すという悪質さがあって消し忘れで世界にバレて、それでも知らなかったというんだから完全に悪意があったでしょうけど。
あとで謝罪の封筒をもらいましたけど、ほんとに謝罪文だけでひっくり返りそうになりました、子供かと。

この出品者は私ではございませんのでご注意ください。

というか、そもそもヤフオク!にモノを出品したことすらないですしね。
私ではないので、もちろん何があっても私には関係なく何も出来ませんから、どうぞご注意ください。

Blackmagic Design の Disk Speed Test の図もパクられるかもねえ…、そうなるとアレですね。

最近 Blackmagic Disk Speed Test.app のバージョンが 3.4.1 になって、Will it Work? の項目が変わっています。

ProRes422HQ → Blackmagic RAW
Cinema DNG RAW → ProRes422HQ
10 bit YuV 4:2:2 → H.265


同じく App Store から無料でダウンロードできる AJA System Test Lite.app も新しくなっています。
3840×2160 UltraHD 10bit YUV コーデックでテストファイルが 1GB の場合、こんな感じになりました。


追記:OpenCore Legacy Patcher 0.6.8 以降、 Sonnettech の McFiver PCIe Card の 10GbE Port も使えるようになりましたね。
ちょっとお高いけど、M.2 NVMe ×2スロット+10Gbイーサネット+10Gbps USB-C 3.2 Gen2 が 2ポートで、Mac だけでなく Windows や Linux で起動させても使えます。

ちょっとパーツをモダナイズするだけで快適に使用できますね。

…というお話なのさ…(´・ω・`)
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