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OpenCore Legacy Patcher、wxPythonで記述された新しいGUIを披露

TUI から新しい GUI へ
OpenCore Legacy Patcher 0.4.0 / 0.4.1 が wxPythonで記述された新しいGUIを披露しています。

天才やろ?
趣味のプロジェクトでこれですから(笑)
あまりにも素晴らしすぎてちょっと言葉が出ない。


Releases / 0.4.1 Latest
https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/releases/tag/0.4.1

完全な変更ログ
https://github.com/dortania/Opencore-Legacy-Patcher/releases

機能の仕組みや使い方など、詳細はこちらで確認してみてください。
OpenCore Legacy Patcher
https://dortania.github.io/OpenCore-Legacy-Patcher/

すべてが完璧に動作します。
OpenCore Legacy Patcher は macOS Monterey に関してはまだベータ版のサポート実装という状態ですが、macOSMonterey で失われたというか、Apple が intel Mac の ワイヤレスチップセット(Broadcom BCM94328、BCM94322、Atheros)のサポートを Monterey からは切ってしまった事情があるため、「Post-Install Menu」に「Available Patches for system : - Networking:Legacy Wireless」というふうに、パッチがあるよ、って感じでその救済のサポートが表示されます。

あまりにも素晴らしすぎて言葉が出ない。

すべてが完璧に動作します。
2回言いました。


ほんとすごいわ…。
MacPro4,1 Early 2009, MacPro5,1 Mid-2010, Mid-2012
Everything is supported as long as GPU is Metal capable

以下のように、ちゃんと更新されたかターミナルから確認してみると、日付とOCLPのバージョンが表示されます。

# OpenCore Version
nvram 4D1FDA02-38C7-4A6A-9CC6-4BCCA8B30102:opencore-version
REL-077-2022-01-10 になっていました。

# Patcher Version
nvram 4D1FDA02-38C7-4A6A-9CC6-4BCCA8B30102:OCLP-Version
0.4.1%00 になっていました。

OpenCore のメリットのうちのひとつとしては、フラッシュされている GPU などの必要がないところ。
フラッシュされていない GPUを使用している Mac Pro、Xserve でも、OpenCore を簡単に起動して、起動プロセス全体を表示できます。

NVRAM 書き込みアクセスを許可するため、一旦 SIP を無効にして、OpenCore がインストールされた EFIパーティションがマウントされている状態で、ターミナルから以下を実行するだけ。

sudo bless --verbose --file /Volumes/VOLNAME/EFI/OC/OpenCore.efi --folder /Volumes/VOLNAME/EFI/OC --setBoot

また、EFIパーティションのマウントを解除する場合は、「OpenCoreをドライブにインストール」を再実行するだけです。
これでもう起動画面でモヤモヤしないで済みますね。

Special thanks
dortania
Mykola Grymalyuk / khronokernel

SATA SSD や、不要になったレガシーハードウェアを寄付すると喜ばれます。



そんじゃあね〜…(`・ω・´)


…とおもったら来てましたね。

macOS Monterey 12.2 11.32GB

macOS Monterey 12.2 — 再起動が必要です



macOS 12.2には、Mac用のバグ修正とセキュリティアップデートが含まれています。このアップデートをすべてのユーザに推奨します。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222



※(例によっていつも日本語サイトはすぐには情報がありません、アップデート内容については英語サイトでみてください)
https://support.apple.com/ja-jp/HT213054

アップデートの前に、万が一に備え CCC で一応バックアップをとっておきますよ。
Big Sur 以降はクローンではなくて、バックアップなんですよ。
500GB の 内蔵NVMe と USB-C でつないだ外付けケースの 500GB の NVMe だと、データが満タンこ入っていても全部で 20分もかかりません(実質13〜14分ほどです)が、HDD だときっと 5〜10倍は余裕で、あるいはもっとかかるのでやってられないと思います。

Appleの外部起動ソリューションの信頼性は近年どんどん劣化して、Apple シリコンプラットフォームでさらに悪化している(そもそもセキュリティ的に外部デバイスからの起動をさせない方向へ舵を切った感じ)ので、バックアップをとっておいて、もし万が一の時にはクリーンインストールして、その時にこのバックアップから「移行アシスタント」を使って使用環境に戻す方法があります。

それか、intel機なら PCレスのデュプリケータで物理的な複製を準備しておくかですね、Apple シリコンだとそうやって作ったものもリプレイスして使うような起動用途としては受け付けないかもしれない可能性もあり、本体側ディスクのクラッシュ時には時間泥棒と化して本当に困ることになると思います。
不便になりました。

PCレスのクローニングマシンとしても外付けディスクとしても使えるようなガジェットがあれば盤石の環境です。
こういうガジェットがあると、オフラインクローンだけでなく、外部接続ディスクとしても使えるので、バックアップを作ったり、普段使いにも便利です。
NVMe で運用しているなら、クローン機能付きの NVMe クレードルがなにかと便利だと思います。
どれも普段用の外部ディスクとしても扱えるので無駄にはなりませんし。

NVMe用

B + M Key SATA 2242 2260 2280 22110 M.2 SSD用 (mSATAおよびNVMeには対応していません)

SATA SSD や HDD のオフラインクローン機能付きクレードルも便利です。
3.5インチでも2.5インチでも HDD でも SATA SSD でもその混在でもOKです。


Carbon Copy Cloner
CCC は無駄に高くもないし、動作も速くシュアーなので、今後も Mac を使い続けるつもりなら持っておいて損なことはないです。
CCC で作るバックアップは Mac の「移行アシスタント」と互換性があり、Time Machine でだらだらスナップショットを取って貯めているよりも急ぎの時には何かと便利なんですよ。
まともな会社の小さなビジネスなので、試用だけでなくて、是非購入してあげてください。

バックアップができたらいよいよダウンロードしてインストール。

結果はそのままアップデートして macOS Monterey 問題なし、用意しておいたバックアップの出番もなかったですけど。

Oh Yes!






macOS 12.2 (21D49)
カーネルのバージョンは Darwin 21.3.0 になりました。

とはいえ、旧シルバー Mac Pro の 4,1、5,1 の機種で bluetooth やら Wi-Fi をデフォのままの状態で使っている場合、レガシー Wi-Fi の動作のために Root Patching だけは必要となりますので、インストールが終わったらパッチを当てておきます。
コンプリート後はリブートします。
この手間だけですべてが完全動作しています。


あれ? bluetooth のペアリングの掴み悪いなあ、とか思ったけど、optionキーを押しながらメニューバーの bluetoothマークをクリックして、再度機器を選択しなおしたら普通に使え、それ以降はずっと安定しています。
ここで macOS Big Sur とのちょっとした違いを発見しましたが、それはで書きます。別にたいしたことじゃないんですけどね。

Monterey で bluetooth のペアリングの掴みが悪い、不安定だという苦情は結構多いみたいな感じで、さらに Apple Store で販売されている bluetooth ヘッドセットの掴みがめっちゃ悪く不安定、宣伝文言のバッテリーも9時間持つというがぜんぜん持たないという苦情の声が高まり、各州から原告が集まる規模になって、ついに Apple 相手に集団訴訟になる模様。
荒れてますね。



Obsolete hardware が eGPU の Mac を置き去りにする現実
あとから気が付きましたが、今回のアップデートで gpu-controller が良くなったのか?、しらんけど、LuxMark.app で RX580 と比べるとどんぐりの背比べ状態だった Radeon RX5700XT の OpenCLスコアが約1.85倍くらいよくなってます。
今更だけど、Radeon RX5700XT もやっと使う意味が出てきた。
36基 1,360MHz と 40基 2,100MHz (ブースト:1905 MHz/ゲーム:1755 MHzでした)の差が順当な値に近く出せるようになりましたね。


Geekbench 5 だと OpenCL Score 67196、Metal Score 72683 という感じになり、RX580 よりもダメだった Metalスコアもスッキリ1.4倍くらいよくなって、ようやく RX580 の使用感を普通に上回る様になっていました、ちょっといい感じです。
ちょっとでしかない所がアレですけどね、ないよりマシ。
それに、OpenCLスコアも Metalスコアも M1 Max を軽く抜いちゃってますね。

ほんとうなら計算上は 88945 ブースト:80836 / ゲーム:74471 くらいは出ないとおかしいはずですけど。
あと Geekbench は何度か測ると ±300 前後くらい平気で数字が上下する(バックグランドでいろんなプロセスが動いていたり、他に作業をやっていたりするため)ので、あくまでも一応の目安です。

そういえば Windows側で標準にリセットしてたので、ブーストでもゲームでも省電力でもない「標準」の状態でした、じゃあまあ数字はやっぱりこんなもんかと。

これもあとからわかったけど、どうやら Mac で LuxMark.app を走らせると、自動的に 2,100MHz のクロックで動作するようです。ただし、元のメモリバンドの小さなカードでクロックを高めても、たった 350MHz 動作に下げた VII の 2枚挿しの場合と比べれば OpenCLスコアは 1/4程度のパフォーマンスしかないのも事実です。
ただ、ゲームのグラフィックススコアだけは 5700XT が VII を上回りますね、ぜんぜん信用してなかったのもあったので、まあ思ってたよりもちゃんと動きます。


で、Blackmagic RAW Speed Test.app では、やっぱり RX580 よりも若干劣るような感じなんですよ、Metal とかの数字も少し違って、5700XT のほうがかえってダメです。
ほんとうなら GCN と RDNA™ だと 11% 増しくらいの差が出てもよさそうなものですけど。
そんなたいした差でもないし、eGPU と比べたらうんとマシなんですが、カード本来の性能差を引き出すにはまだまだ最適化が必要な感じ。
Blackmagic eGPU は Radeon Pro 580グラフィックプロセッサを搭載したのもあったので、ここらは Blackmagic側の最適化具合なのかも。

※ 直近の macOS 12.4 (21F79) では Blackmagic RAW Speed Test.app で 5700XT が若干 RX580 を上回れるようになりました。
※ 直近の macOS 12.4 (21F79) では Metal スコアが 73898 となりました。
で、macOS だと OpenCL Score は 67196 ですが、Windows 11で起動させると OpenCL Score が 78832 になります。
14nm GPU と比べ、クロックあたり 1.25倍の性能差がちゃんと出るようになればいいなあ。

わざわざこの機種でエンコードをメインにガンガンやろうなんて人はいないだろうけど、ゆうても Windows 11 で起動させて 3DMARK とかなら同じカードの Average を越えてきますから、Windows だと 1440p でもこのカードのネイティブに近いかそれ以上のとこまで普通に性能が出せるようで、ズバリ、ドライバなどの出来具合に依存なんですね。
まあ後で Radeon™ Software Adrenalin には 1080p でヤレって助言されますけど、2009年の Obsolete Mac の古い規格のダブルワイド16レーン PCI Express 2.0グラフィックスロットでも、まあまあそれなりには使えます。
Gen 2 x16 の理論値はたったの 80.0Gbps / 実効値 (8b10b)64.0Gbps = 64000Mbps、8000MB/sですが、それでも 40Gbps Thunderbolt 3 の eGPU の 2750MB/sの PCIe帯域幅と比べたら 2.9倍ほどありますからね。
(※純粋な Windows 実機の環境で RX 6900XT を Thunderbolt eGPUボックス経由とディスクリートで比べたら 、eGPUボックス経由の場合はゲームのフレームレートがきっちり3割落ちくらいになりますね、これは Mac でも同じような感じになると思います)

正直 eGPU の 2750MB/sの PCIe帯域幅では GPUの持つ本来のパフォーマンスは 100%活かすことができていないものの、そうはいっても、その eGPUボックスの PCIe帯域幅であっても、巷で速い速いと持て囃される M1 と比べたらまだ速いんですよね、もう何を信じていいやらって感じですけど、それが今のマーケティング手法なんでしょう。

GPU Compute Performance は M1 Max 24コア よりも eGPUボックスの 5700(non XT) のほうがまだ勝ります、ただ、どっこいどっこいに近いので「省電力」という観点からみれば劣るのかもしれないですけど。

Max じゃない方はぜんぜんダメじゃないですか。
Davinci Resolve 17 での 4K Timeline Playback - Spatial Noise Reduction では eGPUボックスの RX580 なら M1 の2倍、RX5700(non XT) ですら M1 の3.5倍、8K Project Export - Spatial Noise Reduction だと RX580 なら M1 の3倍、RX5700(non XT) なら M1 の6倍ですからね、RX 6900 XT だと更にそれらの3倍近いくらい速いです。
eGPUボックスでなくてディスクリートだったらどうなんよ、それも現行 MacPro の PCIe3 でなくその倍の帯域の PCIe4 で普通に使えるシステムだったらだどうなんよって感じですね、Apple の誇大広告はダメ。

わけのわからん YouTuber やらブロガーやらの宣伝についうっかり踊らされるより、イメージでなくちゃんと数字を考えたほういいですね。
ノートパソコンの宣伝のためだというのならわかりますが、よく考えたら職業としてビデオ編集をやっているなら要求される処理能力がワークステーションクラス一択の分野なのに、そもそもそこに省電力の CPU や GPU が搭載され、バッテリー駆動のノート型なんかを持ち出して 4Kビデオ(鑑賞じゃなくて)編集とか言ってる時点で普通に変な人でしょ、同じように 3080 でもラップトップの省電力ではぜんぜんダメですから、誇大広告はダメ。

AMD Radeon™ Pro などでテストに使われている Corona Benchmark
ベンチの上位はもはや市販のハイエンドパーツで組まれた一般のコンピュータではなくて、さすがにサーバーやディープラーニング向けのガチのハイスペックマシンで、はじき出している単位の桁が違ってきますけど、ここまでのものを個人が持つにはハードル高すぎでしょう。

ちなみに他に作業しながらズボラベンチした Early 2009 & RX5700XT だとこんな感じ
追記:新しい Corona 1.3 Benchmark に変わっています。


特に Ryzen + Radeon RX 6900 XT だとほぼ何でもかんでも VII の2倍近く速くなってますので、一般に市販される製品で、ビデオ編集をおこなうための道具としては、もう Mac は選択肢に入らないでしょう。
最新の世代の i9 と NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti ならそれよりもっといいかもしれないですよ。
Premiere Pro だと NVIDIA RTX A6000 とかも使えますし、そんな編集用の WINDOWS機と Mac の差はエグいことになりますよ。

8K なんてまだモニタすら普及してないんで、今はそんなに需要がないだろうけど、それでも 8K やるってならメモリの大きな 3090 ですね、のんびり待ってればそのうち Ti もでますよ。
※(GEFORCE RTX 3090 Ti きましたね)
それと TSMC の 6nm で出てくる Intel® Arc™ がゲーム以外の分野でどうなっていくのかもちょっと楽しみですね。

あと、
更にいろんなことが Fix された OpenCore Legacy Patcher 0.4.2 も来てますね。

OpenCore LegacyPatcher を使うことで、わりと最近のグラボも利用できるので、13年前の Mac に載っけた GPU であっても、それなりには遊べる程度のスペックになりますね。
Windows のディスクには Early 2009 のクソ遅い SATA に挿した古い SSD を使いましたが、こんな感じです。
この辺の一般的なゲームはなぜか Windows10環境が指定してありますが、Mac で立ち上げる Windows11 でも一応は普通に動作しました。

フルHD 標準品質

HD 標準品質
フルHD 標準品質フルHD 高品質でも Vega よりもマシかもしれない。FINAL FANTASY XIV, XV BENCHMARK は諸設定からして NVIDIA GeForce RTX 向け最適化みたいなもんですけど、これがもし 5700XT ではなく Radeon RX 6800 XT や 6900 XT だったら、4K でもそこそこは動きそうな感じです。
ちなみにこのベンチは CPU使用率が 20 から34%くらい、メモリはけっこう喰って 13GB くらい、GPUのメモリは 4K の場合で 5.7GB 程しか使用されていない感じで動いてます。

計測スコアとプレイの目安について

同じ構成・同じ条件でも、のちにドライバのバージョンが上がってきて、少しはよくなったのかもしれない。


そんじゃあね〜…(`・ω・´)

お買いもの忘れはないですか?

  • コメント ( 2 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. こんにちは
    お聞きしたいのですが、レガシーWifi作動の為のRootPatchingですが、BigSurにも必要でしょうか?
    それと、RX5700TXですがMacPRO2009の電源供給で作動可能でしょうか。何かしら改造が必要ですか?

    • レガシー Wifi作動の為の RootPatching は、Mac にディスクや OS をどのような形態でマウントしているかにもよりますが、Big Sur のディスクだけがある状態で、もともと MacPro2009 についている bluetooth や Wi-Fi だとすると、基本的にそれを使えるようにするために RootPatching は必要なんですが、逆に、すでに必要がなかったりする場合は、Post-Install Menu の下に、Available Patches for system:-Networking:Legacy Wireless の文字そのものが出ず、Start Root Patchng のボタンが半透明になって押せないようになる親切な設計になっています。

      RX5700TX の MacPro2009 の電源供給は、まず PCIe x16スロットからの 75Wと、PCIe Booster AとB(ミニ6ピン×2個=75W×2)からひとつの 8Pin として使い、それでまず Requirements の 225W 分は確保し、GPU にもうひとつある 6Pin コネクタには、SATA の電源 2つ分から一本の 6Pin として給電しています。
      GPUの稼働中、HWMonitor でどうなっているかチェックしてみても、異常はなく調子いいですよ。

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