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FUJIFILM X-Pro2 が X-Pro1 とは別物だった件

X-Pro2 (´・ω・`)♪

なんと発売延期になっちゃったこれ!
2016年2月5日 富士フイルム株式会社
プレミアムミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」 発売日延期のお知らせ
世界中から想定以上の受注て、あらら〜、もしかして予約殺到?


X-Pro2 は X-Pro1 の後継機で FUJIFILM の鳴り物入り(たぶん)のフラッグシップモデル。
ルックスは X-Pro1 とよく似ていても完全に別物に生まれ変わっていました。
スペックやらなんかはカタログなり広報なりステマなり読めば散々書いてあるはずだけど、発売日が 2月18日なので、店頭に行ってもまだないのです。

早いところでは 2月9日に店頭に入ってくるかもしれないとかいう噂ですけど、すでに X-Pro2 の実機が触れるという噂もちらっと聞いていたことや、実機がまだないお店ではちょっとした疑問の解決に至らなかったため、備後町の大阪サービスステーションに行ってきました。

毎度見過ごしてしまいそうな備後町の大阪長谷ビル、隣のビルの 1Fはおかきやお煎餅やさんの小倉山荘です。

この小さな看板がなかったら気がつかない佇まい。

3Fに上がると富士フイルム大阪サービスステーションです。

X-Pro2 と 100~400mm の超望遠レンズの先行展示中。

X-Pro2 あった!



てことで X-Pro2 いろいろ触らせていただきました

残念だったのが発売日過ぎるまで撮影データを持ち出しできない、まあ仕方ないんだけど。
本当は 2430万画素に変わった X-Trans CMOS III では今使っているレンズで撮ったものの解像感なんかが実際どう違って見えてくるのかを比較したかったんだけど。

てことで XF35 とライカのレンズを持ち込んで試したんだけど、そこはなんともいえないんですよね、だってカメラのモニタ自体ヌケがいいモニタに変わっちゃって、スッキリ見やすくなっているため、そこに出てる絵そのものの輝度やら見え方も従来とはかなり違うわけで。

なので、新しいセンサーのおかげなのか、モニタの性能アップのせいなのか、その割合とかもよくわかんないでした。
だから本音を言うと、同じレンズで同じものを撮って持って帰って RAWデータで比較してみるなり、作業環境のようなモニタで原寸で確かめてみたかったんですけどね。
カメラについてるちっちゃいモニタのレベルじゃよくわかんないです。


で、まずもうぜんぜん違うことが実感できるのが画像処理エンジンの処理の速さの違い。
X-Processor Pro は 現行の X-T1 の EXR ProcessorII よりも 4倍速いらしくて、X-Pro1 と比べたらもう機動性が雲泥の差って感じで、EVF のライブビューの表示スピードも撮影のインターバルもフォーカスの速さもなにもかも一気に縮まる感じ。
これはストリートスナップなんかでタイミング逃したりとか減るんじゃないでしょうか。

X-Pro2 の ISO は格段によくなった
ついでに ISO値だけど、実はこれが一番心配だったので確かめてみたら従来とは違い、RAW使用時(併用時含む)でも ISO 12800 まで使うことができて、十分いけてる(X-Pro1 はRAW使用時に ISO 上限6400までの制限があり明るいレンズでも手持ちではもうがんばっても無理な時があった)。

RAW を使っている場合に今まで無理だった暗い山の中での撮影も大丈夫な感じ?
もしかしたら条件によっては街中の夜と比べて極端に低照度の環境でも動くものだってなるべく汚くならずに撮れるのかもしれない。

で、試しにわざとちょっと無茶な設定にして撮ってみたんですけど、そういう設定では荒れて汚くなるノイズが絵的にそんな汚くないというか、今までとぜんぜん違う出来栄えですごいいい感じに処理されるようで、SN比もかなり違う感じなんです、しかも処理も速いし。

シャッターがものすごいいい感じ!
1/8000秒メカニカルシャッター、チュウイン、てっ感じで。
これで明るくかつ明暗差の強いシーンで大口径レンズを開放で使う場合もマイナス側の EV がぜんぜん足りないだとかでボケを生かしたいと思っても白飛びするしかないとかそういうのから解放されそう。

で、なんと「フォーカルプレーンシャッター」なんです、で、普通の常用速度でもシャッターの感触がおそろしく良くなってる。(今回、電子シャッターもつきましたけど)
このシャッターの吸い込まれるような感触だけでももうね、ぜんぜん違う、あとちょっとだけ静かになったかも。
すごくいいですこのシャッター、ヤバい欲しいぞ!

スプリットイメージも表示できるようになった
OVF 選択時にレバーを左に押せばエレクトロニックレンジファインダーに切り替わって、光学ファインダー上にEVF小窓を同時表示できます。
MFモードでデジタルスプリットイメージも表示できるので、いよいよレンジファインダーっぽくなってます。

ジョイスティックみたいなの便利
あとジョイスティックみたいなのはフォーカスレバーで、フォーカスエリア変更とかマニュアルフォーカス時の拡大表示エリアの移動がめっちゃ便利なので、フォーカスピーキングを使う時も助かります。
今まで面倒くさくて咄嗟に使わなかった機能も使ってみようかなって思えるというか、多分みんな使うようになるんだろうなこれ。

許容錯乱円径に収まっていたりだとか、コサイン誤差を吸収してしまうような被写界深度で使う場合はあんま関係ないんですけど、先に構図を決めて、一旦レンズを振って被写体のピント面を作って、また構図に戻すというやり方に比べて、シビアに見たときに微妙にズレない分、ピント面がほんの少しだけシャープになるメリットもあるかもしれないというか。

露出補正の性能がホッとする
露出補正も±2というちょっと情けないものから一気に性能アップしてダイヤルでは±3に、新設された Cポジションにしておけば、フロントコマンドダイヤルで ±5段まで補正できるので、Cポジションにしっぱなしでファインダーを覗いて、目で確認しながらフロントのコマンドダイヤルをクリクリする使い方ができそう、というか難しい状況ではまずそういう使い方になると思う。(欲を言えばパナソニックのカメラがやっているようなゼブラでの飛びの警告表示もあれば、夜間の微妙な露出補正も便利なんだけど、ファームアップでそういうアシスト機能の追加がでないかなー?)

ISOダイヤルは便利だし、見た目もチャームポイントかも
あと、クラシックカメラのような雰囲気でシャッターダイヤルに ISOダイヤルが内蔵されて、ISO切り替え時にいちいち画面をみる必要がなくなって、アナログのダイヤルだけで露出がすべて完結できるのですごいいい感じ、見た目もレトロでおしゃれかも。
まあぶっちゃけ Zeiss Ikon そっくりというか。

あとダイナミックレンジをオートにしていると、自動選択がなんかイマイチだったのでもうちょっと変わるのかなーって思ってたけど、ここはもしかしたらほぼ変わってないのかもしれないって感じでした、というか室内だからよくわかんないけど。

重さが増えても持ちやすくなってる
グリップの形状も裏表とも微妙に位置が変わっていて、重いレンズを使わない人はもうハンドグリップとかいらないかもしれない握り心地。
というかシャッターの部品のせいで少し重さが増えても、形状が持ちやすくなってるし、ボディもレンズ光軸と三脚ネジ穴の位置が変わっていて、グリップいらんて意図なのかも?
(X-Pro1 はグリップを付けた時にレンズ光軸と三脚ネジ穴の位置が同一になっていた)



動作の機敏さとシャッターの感触、これものすごく良くなってます。
61ヶ所のシーリングで防塵・防滴・-10℃の耐低温性能とか今までなかったものもついてきます、そういえば XF35mmF2 R WR も防塵・防滴・-10℃の耐低温構造搭載になってます。
シャッターの感触だけでも買い替え考えるレベル。

あとモノクロームの新しいの、ACROSてフィルムシミュレーションですけど、これカラーフィルタ採用のこの価格帯のデジカメではちょっと他に無いかもしれないくらいすごくいい感じに映りますよ。
さらに従来と同じように、ACROS +Ye、+R、+G などもついてます。

X-Pro2 の実際の絵を出せないので、新開発のセンサーとプロセッサーで史上最高の画質ってのが、「同じレンズを使った時に従来とどのくらい明確に差があるのか」はまだわかんないけど、ISO耐性と SN比がぐっと良くなってるのは確かなので、X-Pro1 ユーザーの場合、撮れるシーンの幅は今までよりも確実に広げられます。



国内の広報は宣伝ばっかって感じ、もうちょっと情報を出して欲しいですよね。
だってこういう機種をわざわざ購入する対象の人たちって、レンズもボディも、宣伝よりも実際のインプレッションでのフィーリングや相性や出してくる絵の質が決め手というか。

ぶっちゃけ 5軸ボディ内手ブレ補正搭載のフルサイズ一眼 α7 II よりも実売価格が上回りそうなのでちょっと聞いてみたところ…
FUJIFILM のなかのひとによると、X-Pro1 の場合は最大でたたみ 3畳分、X-Pro2 ではさらにたたみ 6畳分のサイズのプリント出力に耐える画質であるとのことで(まあそんな大きなのはなかなか印刷する機会もないかとは思うんだけど)フジは「紙にプリントした時の画質」ということに重きを置いている感じで、今後もフルサイズセンサー機やレンズを作るということは特に考えられていないそうです。

センサ式ブレ防止機能付きのフルサイズだって積めそうなボディサイズなんですけどね。
あと個人的にはレンズだけど、もう馬鹿デカイのなら一眼レフ使うでしょうってことで、あんま大きなレンズよりも、21〜75mm くらいのラインナップで小型で高性能な高級単焦点レンズがあったほうが…、って思うんですけどね、明るいのはもっと絞り羽増やすとか。



X-Pro2 って、質感やルックスは X-Pro1 に似てるけど完全に別物でした(´・ω・`)♪

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