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【お告げ】旧シルバー Mac Pro の PCH の温度は下げろ

旧シルバー Mac Pro の PCH が熱いやろ?(やろ調)

旧シルバー Mac Pro の場合、なぜか PCH の温度が上がりすぎて、それがにわかに信じがたくて、これは何かの間違いだろうとか、HWMonitor のバグだろうとか、きっと嘘の表示やろ、みたい思っている人もいるかも知れないけど。
あれ嘘とか間違いじゃないんですよ?
PCH のアンペア数も PCH Core のワット数も大きなものですし、熱を持ちやすい。


PCH(Platform Controller Hub) は平たく雑にいうと昔のノースブリッジみたいなものですけど、6コアモデルのデュアルプロセッサの旧シルバー Mac Pro の場合、やたらと温度が上がってしまうのが PCH Die とそのヒートシンクですよね。
本当に温度が高くなってるんです、気のせいとか勘違いじゃないですよ。

この機器の I/O のやり取り往来をさばく役目

いちどもグリス交換をしていない人は、試しにプロセッサトレイの基盤からピンを外して PCH ヒートシンクを外してみてください。
パリパリの砂埃みたいになってますからね。

色や質感など見ためプロセッサに使われているものとおそらく同じグリスが PCH Die にも使われているような感じではあるものの、その干上がり方のエグさがぜんぜん違います。
シングルプロセッサやクアッドコアのデュアルプロセッサの場合は 6コアデュアルほど PCH は熱くなりにくいですけど、グリスの状態の経年劣化は同じように起こります。

熱伝導グリスが乾燥して干上がって薄くても効果はあるんじゃいとか言う人もいますが、正直言ってぶっちゃけ効果は怪しくなってますよ。

もうガッツリくっついた面接触が維持できていなくて、まだらな点接触みたいなことになっているかもしれない。
下手するとピンの裏側の返しのプラも樹脂の経年の劣化で脱脂状態になっていて、熱にさらされバネに引っ張られているので、ポロッと崩れて取れる勢いかもしれないですので、何か代わりのパーツも用意したほうがいいかもしれないですよ。

特に、6コアモデルでデュアルプロセッサで PCIeスロットもフル活用している場合は PCH のやり取り往来が他より激しいですし、シングルプロセッサモデルの大きな CPUヒートシンクと比べてずっと小さいヒートシンクの A側のなかに半分潜り込んでいる構造なので、平気で80度とか超えてきますからね。(大げさに盛りました)
その温度は HWMonitor のバグじゃないんですよ。

で、最近というか半年ほど前ですけど、ちょっとヤバいのかなあと思った時期があって、長持ちする耐久性、熱伝導率のよさや塗りやすさなどでいろんなところから定評のある MX-4 を使ってグリスの入れ替えを行ったんですが、重い処理をしない時でも PCH だけ 71度を超えたりなんかがごく普通にあるわけで、そんなに巷でいわれるほどの MX-4 の良さは感じられないような気がしていました。

なんで、けったくそ悪いので、優れた熱伝導性能の"ナノダイヤモンド粒子"を採用した EVERCOOL のシリコングリスに替えてみたわけですが、それでもまるで効果は変わらない、ナノカーボンもナノダイヤモンドも、ほぼ一緒。

だから、温度的にはまあこんなものなのかなあ…と思って、Macs Fan Control.app でファンの調節などしてそれだけに頼るような形でいましたが…。

どうも腑に落ちない。
Fan Control で全体のバランスをできるだけ最良に保とうとするときに、BOOSTA だけが最高回転近くになることがあるわけで、いくらなんでもそれはちょっとバランスおかしいよねって感じで。

そこで、もう一度グリスを入れ替えてみたんです。

プロオーバークロッカー清水貴裕氏(知らん人やけど、液体窒素おじさんらしい)とのコラボレーションモデル シミオシ OC Master、熱伝導率:13.2W/m・k、-50℃~250℃ てものですが、これ、ほんとに効果がすごいです、普通に温度下がるやんけ、今まで何やったんや?、て感じで。
嘘みたい。

最初からこれにしておけばよかったです、ほんとにめちゃくちゃ下がる。

ほれ。
(Macs Fan Control.app はまったくの未調整のオートマチックに戻した状態、Mac Pro のデフォルトのままです)
ここからチューニングすれば BOOSTA だけ最高回転みたいなことにならず、静かで効率のいいエアフローになるかと思います。

アイドル時、Ambient が22.3度だと、オートマチックでもここまで下がる。

試しに Full blast にしてみると、まだまだ温度は下がりますので、センサからモニタされている数字も誤差の大きいインチキというわけではないでしょう。

Monitor and control fans on Apple computers

Apple 以外のグラフィックスカードを使用している場合、他にもこのようなセッティングが参考になるかも。
macOS と Windows 起動の両方で修正する簡単な方法です。
Setting proper speeds for Mac Pro PCI and PS fans (Mac Pro 4,1 or 5,1 only)
https://www.macvidcards.eu/setting-proper-speeds-for-mac-pro-pci-and-ps-fans

Mac で起動させた Windows11 でもやってみました。
こちらはフリー版で、上のサイトの例の通りのセッティングを行ってみました。
※(Pro版にアップグレードするには、Mac用のライセンスコードとは別に Windows用のライセンスが必要になります)
やっぱりもう少し Northbridge の温度を下げたかったので、設定を加えてみます。
いい感じに下がりました。
それでもけっこう静かなのがありがたいですね。
ただ、フリー版で使ってるとプリセットを複数用意しておく使い方ができないので、購入したほうがスッキリしますよ。

こんだけ下がるってことは、ほんとに熱かったんですよ。

別にオーバークロックとかやらないですけどね、嘘みたいに温度が下がり、ファンの回転もぐっと下がって静かになって一石二鳥でした。

PCH のヒートシンクを外すには CPU クーラーを取り外してプロセッサトレイと基盤の取り付けネジを外して分離する必要があるので、ついでに CPU のグリスも シミオシ OC Master に入れ替えています。
10度近く変わってきますからね、しかも塗りやすいと定評のものよりもずっと塗りやすいわけです、これはもうほんと絶対おすすめ、安いし、マジで。

熱伝導率:14.5~8W/m・k なんていうグリスもありますが、そんな高価なグリスなんて別にイラネですね、これで十分な効果がありました。


Mac Pro (Early 2009) の場合なら慣れていれば PCH と殻割りの CPU ×2 、ついでに GPU の Die にも使用して、1g でギリギリ 2台分はいけますね。

こちらは容量が倍の約2gのもの。

CPU に負荷がかかる場合はそれに連動して自動でファンが多少よけいめに回るので、そすっと負荷をかける状態が続いても PCH もファンでどんどん冷やされるので良い循環ができてぜんぜん大丈夫ですね。



シミオシ
(ΦωΦ)
のシールが入っていました。

親和産業からは柔らかい素材の eSATAケーブル以来の久しぶりの購入です。
で、いま、変換名人のケーブルや Thermal Grizzly社製の Kryonaut 1g やら、人気の高い MX-4 は Amazon等のオンラインストアで正規品に混じって粗悪な偽造品がガチで流通しておりますので、特に注意が必要です。
偽物をアマゾンに突き返してお金が戻っても、時間は帰ってきませんからね。気分も悪いし。

あと安すぎておかしいビデオカードとか(24万円する新品が5万円とかね、ぶっちゃけ詐欺ですけど)アホみたいに高い値段でビデオカードとか(13万円くらいのものを36万円とか異常な吊り上げ)出してる連中だとか aliexpress で売ってる日本アニメのキャラクターのコピー商品(偽造品です)をこれでもかって並べてる連中も人を騙す気マンマンって感じが見て取れて気持ち悪いんですよね。

A社の中古ソフトに至っては販売者の住所が例の「その宛先は大丈夫ですか?」っていう警察庁がいっとき公開していた、過去に犯罪者が送金先に指定している実績のある送金先住所一覧の中にある有名な私書箱屋の住所で、商品写真は全く同一のものが某オークションサイトにもありました、ネットでどこかからとってきたパクリ画像の使い回しなのでしょうね。

Amazon はほんとうに悪質極まりない中華詐欺業者を追い出す気があるのか、甚だ疑問ですね、購入者からも販売元からも報告はさんざん行ってるはずなのに。
このままダラダラ放置して、最後はやっぱり aliexpress みたいになってしまうのでしょうか?
クソみたいなヤラセレビューがめちゃくちゃ増えた頃あたりから雰囲気が変わったような気がして、ちょっと心配です。


ちなみに HWMonitor バージョン 6.26.1440 は macOS 12.x Monterey でも正常に動作しています。



ちょっと不満点があるとすれば、いまのところドライブは PCIe上にある NVMe の温度をモニタしてくれていない点。
ロジボ経由の SSD の温度はでますけどね。
あと、GPU の温度はちょっと丸めすぎかもしれない。

Macs Fan Control.app はすべてのドライブの温度が表示されますので、PCIe上にある NVMe の温度もモニタできます。
GPU の温度もこちらはもう少し詳細になっています。
macOS 12.x Monterey でも正常に動作しています。
有料版(安いです)にすれば、任意の閾値(この部位がX度になったらもっと回転してください、そこの上限はX”度で抑えてね、という感じ)を散りばめて仕込んだセッティングを複数用意しておいて、季節による部屋の温度変化など、条件に合わせてセットを切り替えて使えるのでとても便利です。

HWMonitor で PCH Die の温度がオレンジ→赤など色付きで表示されるような状態になっていて、かつ異常な温度の場合は、Macs Fan Control.app 側からも部位の名指しで温度警告のアラートが出ます、こっちが出たら本格的にまずい状況だと思います。

Mac Pro Early 2009 DP に限った場合、もともと殻割り状態で使う構造なのでヒート・スプレッダー付きの CPU と比べるとかなり効率がいいんですが、そもそも インテル® Xeon® プロセッサー X5690 や X5680 は、プロセッサーの内蔵ヒート・スプレッダー (IHS) で許容できる最大温度がたったの 78.5°C なんですよ、これ、意外と低いでしょ?

ネット上ではサーバーで Xeon を使ってて 90度でも平気だとか言ってるよくわからん人もいますが、自分は以前 X5690 ×2 を80度越えで2時間くらい使って死亡させた経験がありますよ、ほんともったいないので、ちゃんと冷やしたほうがいいです。

それで死んだ CPU が、ターボブーストをやめてどのくらいクロックを下げることで発熱を控えていたのかはちょと不明ですが、2 x 3.33 GHz 6コアだと、macOS なら 2.9 GHz くらいまでしか下がりませんよね?(Windows起動の場合はもっと下がっているのが確認できます)
そのことから単純に計算すると、2 x 3.46 GHz 6コアは死ぬ間際まで 3.01 GHzくらいで止まらないように稼働していたんだと思いますが、そのことでどんだけ発熱を落とせていたのかは不明です。

ヒートシンクの真横にいるメモリモジュールだって、保管でだいたい -55°~ +100° C、動作温度だと 0° C~ +85°C くらいの数字になっていますよね。
コンデンサなどのパーツが 110度 OK と謳われる高品質のものだからといっても、やはり80度オーバーみたいな状況で長時間高負荷で連続稼働ってのは、何ひとついいことはないんじゃないかと思いますよ。

(本当は液体金属の新製品「ネコメタル」もちょと使ってみたかったんだけど、あれはアルミを侵食するため、銅ベースのクーラーのみに対応していて、接触面がアルミ製のヒートシンクには非対応なんです。
CPU には使えますが、導電性なので絶縁対策も面倒だし、旧シルバー Mac Pro の PCH ヒートシンクのベースはアルミなのかマグネシウムなのかなんかの合金なのかわかんないけど、地金がちょいニッケルっぽい色味で、どう見てもカッパーじゃないんですよね、軽いし。
液体金属の 73W/m・k とか 79W/m・k とか、数値上の夢はありますが)



ファンでどのように効率よくバランスよく冷ますかも大事ですが、それ以前に、発熱源からヒートシンクに設計通り熱を伝えられているか、熱を帯びたクーラーを冷やしつつ外に放散し、吸入と入れ替えられているか、この循環が大事ですね。
グリス入れ替え後も色々やってみましたが、BOOSTA の多少の回転増によって CPU B の温度とバランスがとれてうまく冷やせている範囲にある場合には、その状態からさらに EXHAUST の回転を多めにしてみてもほとんど効率が上がらなかったので、その条件だと EXHAUST は規定の回転のままで十分な排出ができている感じで、つまるところ静音にも効果的です。
旧シルバー Mac Pro の場合、intake と exhaust の大きなファンが回転増するときの音が掃除機みたいでうるさいんですよね(笑)

みんなここで苦労している様子。
Northbridge Overheating Problem Mac Pro 5,1 #28

MP 1,1-5,1 Cooler Northbridge on The Mac Pro 5,1 Dual CPU

あのか弱い黒いピンがポロッと逝ったら、代わりにこういう感じでビスを使えばバッチリ
Mac Pro Single CPU Northbridge Heatsink Repair

ここまでのことをやらなくても、グリスの入れ替えだけで正常に冷やすことが可能ですね。
https://forums.macrumors.com/threads/cooler-northbridge-on-the-mac-pro-5-1-dual-cpu.2173519/


安い熱シリカゲルパッドでさらにプラス・アルファ
静かになったのでへんな欲が出て、GPU の裏側に熱伝導シートを貼り付け、アルミボディに密着させることで熱放散と制振を兼ねてみました。
高価なサーマルパッドなんかも売られていますが、GPU の外部なので、いいものを使ったところで、こんなパッシブでプリミティブな行為で有意な差なんて出ないでしょう。

いろんな販売ブランドで発売されている今どきの Radeon など分解してみると、内部にはぶきっちょで下手くそな加工で熱シリカゲルパッドが貼ってあったりしますよね、なんで、基盤に貼ってもまあ絶縁はちゃんと長期に渡って保たれているってことでしょうし、バックプレートのないタイプの GPU の裏側に貼ってもなんの心配もないと思います。
これもすごく効果があり、めっちゃお手軽で誰でもできるのでおすすめです。
安い熱シリカゲルパッドですが、プロセッサーケージのアルミボディがちょっとぬるくなる感じで熱が伝わっていて、より静かになりました。

同じ理屈で、プロセッサボードの基板の裏にある、CPU を裏面から冷却するヒートシンクの効果も持つリテンション強化板兼バックプレートにも熱伝導シートを貼り付けて、重ねて厚みをもたせて、プロセッサトレイのアルミに面接触させて熱を逃がすみたいなこともやってみたところ、こちらも良好で、プロセッサトレイのアルミボディに熱が伝わってぬるくなります、CPU 周辺はその分きっちり熱が奪われている感じです。

ついでに、PCH の裏側からもプロセッサトレイのアルミボディに熱が逃げるようにしておきましたが、こういうパッシブなところの対策は熱放散と制振を兼ねるので静かになるし、誰でもできるのでけっこういいですね、せっかくアルミボディなんだから、もっと早くやっておけばよかった。

ちなみにこのプロセッサボードの基板の裏側の CPU バックプレートですが、デュアルプロセッサモデルと比べてシングルプロセッサモデルのものはその大きさもかなりリッチなサイズになってます。
ただし、シングルプロセッサモデルは Mac Pro Early 2009 であっても DP の殻割りとは違って普通のヒート・スプレッダー付きの CPU で、固定方法もバネでガッチャンするやつですのでその分熱放散は相殺されるのかな、しらんけど。

CPU A にネコメタル、PCH に シミオシ OC Master、CPU B に MX-4 だと、さらにバランスがとれて、ファンが回る理由も極力減らせていいかもしれないですね〜。


そんじゃあね〜…(´・ω・`)

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