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Mac Pro (Early 2009) で macOS Ventura

macOS Big Sur を消去して macOS Ventura の実験台になってもらったところ…
Mac Pro (Early 2009) で macOS Ventura 13.2、これ、わりと簡単に成功しました。

ひとつ前の記事に書いたように、Naviシリーズの Radeon 5700XT だとなぜかインストール中に何度も再起動したり、あげくのはてに途中で止まってしまうので、Polaris の Radeon RX580 に入れ替えてもう一度インストールをやり直してみたところ、普通に成功しました。

ただし、AVX2.0 の絡みで、
将来的には、このプロジェクトが Haswell 以前の Mac で AMD Navi をサポートできることを願っています。ただし、時間の見積もりはできません。
らしい。

いまのところ Navi が使えないのは残念だけど、PolarisVegaVII が使えるだけまだマシ。
あと、NVIDIA GeForce GT 120 512MB GDDR3 という Mac Pro (Early 2009) の最下位機種にデフォで付いてきたクソしょぼいグラボでも Ventura は動くのだ(動くだけだけど)というところが斬新(笑)

https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/issues/1021
Apple は macOS Ventura ですべての USB 1.1 ドライバーのサポートを削除したため、一部の古い Mac では USB 1.1 周辺機器が使えなくなりました。
そのため、影響を受けるデバイスに macOS Ventura をインストールするには、USB 2.0 (またはそれ以降) の USB ハブを使用し、そこからマウスとキーボードを接続する必要があります。
ちなみに、MacPro5,1 だと、今回はこのように厄介な内部USBコントローラー(UHCI/OHCI) の件もある…

で、USB2.0くらいのテケトーな USBハブなんかは持ち合わせていないし、どうしたもんかとな〜と思ってたんですけど、キーボードなどは USB 3.2 Gen 2カード経由にしてインストールをおこない、それですんなりいきました。(もしかすると、これはただの結果オーライなだけかもしれない*1)


Ventura の動作としては今までとなんも変わらず、相変わらずチャキチャキ動きます。
特に問題も見当たらない感じだし、使わない邪魔な機能は片付けてしまうことも容易です。
他の Mac との画面共有の速度とかも爆速でとても良い感じです。

スクショで撮った画像などを Quick Look で見るだけで自動的に文字をすべてを選択できたり、または任意の部分だけ選択してコピーできたり、エディタにドラッグできたり、そこにある電話番号をすぐに利用できたりなど、Monterey よりも圧倒的に自然に不自由なくできるようになっています。

…もしかして NTFS for Mac をインストールしているため、これはそのせいでのおま環なのかもしれないけど、ディスクユーティリティは、Microsoft NTFSフォーマットができるようにもなっていますね。
※(macOS Monterey 12.6.3 のディスクユーティリティも Microsoft NTFSフォーマットができるようになっていました)

システム設定のみてくれは、これまでの単純明快なシンプルさが消えて中身がいろいろ奥まってしまったため各種の設定時にちょっと面倒くさいですけど、今までよりも少しセキュアな作りの環境になっていると思います。


Mac Pro のデフォの USBポートは、UPS からの通信ケーブルだとか、アップル純正の有線キーボードとか有線マウスなどの低速通信用には便利だったんですけどね。

今回キーボードやマウスなどすべてをInateck PCIe USB 3.2 Gen 2カード側につないでインストールしており、それですんなり成功しています。
インストール中のデータの「移行」も完璧です。
なくなったといって書いてる人もいますけど、モニタ左上の林檎マークをクリックでの「ネットワーク環境」が突如「場所」という名前に変わっても、ネットワークに応じて切り替えできる便利な仕組みはなくなったわけでもないし、以前の環境からの「移行」をやっていれば、そこの中身はそのまんま引き継がれてちゃんと残っています。

システム設定(旧称システム環境設定)の中の「ネットワーク」の一番下のプルダウンの項目内には「ネットワーク環境」という旧名称のままで、「場所」の中身と全く同じ編集設定項目があります。
そこのエイリアスみたいなものがズバリ例の「場所」の中身なんだし、機能が全く同じなのにむやみな名前の変更とかはやめてほしいんですよね。
リンゴマークをクリックして「場所」とか書かれていても、なんのこっちゃって感じですよ。

とはいえ、なつかしの SuperDrive だとか Mighty Mouse だなんていう、今から考えるとちょっとこっ恥ずかしい名称だとか、それらの機能は macOS Ventura でもちゃんと残してくれていますね。
今どきの一般的な Macユーザーならこんな画面をみる機会もないはずなので、ゴニョゴニョやる人向けの寛大さが垣間見える感じ。

いざというとき、遅延ゼロ、無線障害ゼロ、OSが立ち上がる前の状態からマシン的に繋がってる有線クリクリマウス特有の信頼性を超える存在がないのも事実。
今では有線マウスなんて需要はコンマ何秒を争うゲーミングマウスくらいかな。


(※さらに、外付けの NVMe ケースを上記の USB 3.2 Gen 2カードにつないで、そこに macOS Ventura 13.2 をインストールして、外付け NVMe ケースから起動させるスタイルの「外部起動」も可能です。この場合はオレンジ色の外部ディスクのアイコンになります)


内部USBコントローラー(UHCI/OHCI) の件
で、インストールの後は、もうアップルの有線キーボードや、キーボード経由のアップルのクリクリボール付き有線マウスを MacPro5,1 のボディ側の USB2 のポートに繋ぎ直してもちゃんと使えます、普通に動きます。
USBメモリーなど外部ドライブもマウントされるし、ボディ側 USB2ポートはこれまでのとおり普通に読み書きが行なえます、これ大事。

なので、その他のものもいけるんじゃないかと思って、MacPro5,1 のボディ側の USB2 のポートに UPSの通信ケーブルと、USBポートに挿すだけで動作するはずの Bluetoothアダプターを繋ぎ直してみたところ、それらだけはまるでダメ。

いまのところ MacPro5,1 の本体側の USB2 のポートでは UPSの通信も Bluetoothアダプターも認識されないし、動作しません。
ポートが動作しないんじゃなくて、ポートは生きてます。
ただ、ボディ側のポートでは UPSの通信も Bluetoothアダプターも機能しない。
それらは PICe の USBカード経由のポートを使えば USB3.1バスの下層の USB2.0 Hub のもとに認識されて正しく機能します。
OCLP の天才によってこのあたりが後々改善されたらいいんですけどね。
コンパニオン コントローラーの弊害みたいなことになってしまって。

Mac に挿すだけで使える Bluetoothアダプター や UPS からの低速通信などは、本来ならその必要のない無駄に高速な USBポートに繋げてやれば無事に認識され、自動的に USB2.0Hub の速さ以下の要求速度でちゃんと正常に動作します。

そもそも、はじめから速度や大電力なんて必要がないような低速な少電力デバイスたちを何個か束ねて、ひとつの高速ポートにぶら下げて使えるような USB2.0ハブがあったほうが、高速なポートを無駄に多く塞ぐこともないし便利ですね、ごちゃついて邪魔くさいけど。



*1)
IORegistryExplorer で IOUSB をみると、macOS Monterey だと、AppleUSBUHCI Root Hub Simulation の下に BRCM2046 Hub があって、その下に Bluetooth USB Host Controller があります。


macOS Ventura では、Apple はすべての USB 1.1 ドライバー(AppleUSBUHCI.kext、AppleUSBUHCIPCI.kext、AppleUSBOHCI.kext、AppleUSBOHCIPCI.kext)のサポートを削除しました。

で、IORegistryExplorer で Ventura の IOUSB をみると、AppleUSBUHCI Root Hub Simulation がなくなっているので、BRCM2046 Hub も Bluetooth USB Host Controller もないわけで、つまり現状の実装では MacPro5,1 のデフォの内蔵Bluetooth は機能していません。(Bluetooth ペアリングの奇妙な回避策はあったりする様子。)

(そのため今 PCIe の USBカードに Mac でも使える Bluetoothドングルを付けているわけですけど、Princeton といっても中身は Broadcom の BCM20702 なので macOS Ventura や Windows 11 でもしれっと使えるので、安いものだしひとつあるとなにかと便利です。
あと、これがあれば奇妙な回避策をおこなうまでもなく Bluetooth ペアリングは自動的に enable 状態になっています、もちろん、任意でオフにすることも可能です)


実際にインストール時にやっていなかったためわからないけど、もしもインストール時に USB 2.0 ハブを MacPro5,1 に接続していると、OCLP v0.5.4 で追加された部分的なサポート(UHCI/OHCI USB 1.1 コントローラーのサポート)が正しく効いて、USB 2.0 コントローラーが起動し、macOS でネイティブサポートが可能になったのかもしれません。

というのも、インストール時にユーザーがマウスを MacPro5,1 に接続すると、機器に応じてコントローラーが切り替わるコンパニオン コントローラーであるゆえ、従来の USB 1.1 コントローラーが使用されることになって、その結果 USB 2.0 コントローラーが起動していない状態となります。

この USB 2.0 コントローラーを起動させることを目的として、インストール時に USB 2.0 ハブを MacPro5,1 に接続する、というのが「USB 2.0 (またはそれ以降) の USB ハブを使用し、そこからマウスとキーボードを接続する必要がある」と書かれている理由です。
実際にインストール時にやっていなかったので、それでどうなるかはわからないけど。やってみました。

そういえば、たまに紹介しているオフラインクローン機能付きの18TB HDDサポート USB 3 の、よ〜く考えたらハブにもなるものを持っていたのを思い出したので、これを使って再度インストールをおこなってみました。



こいつ、ディスクのクローンをやらないときは、Mac や PC に接続して使うような、ただの USB3.0 接続の自動スリープ付きのドッキングステーションになるんですよ。
USB3.0 なので、USB3 以上の PCIeカードにつないだとしてもたったの 5Gbps の速さだけど、本体後ろに取外し可能のアップ/ダウン・ストリームの太い USB3 ケーブルがあって、それを Mac Pro5,1 のデフォの USB につないで、本体のフロントにはクイックチャージ給電ソケットが1個と、あと USB3.0ソケットが2つがあるので、そこにマウスとキーボードをつないで、それで再度インストールしてみました。
(PCIe の USB 3.2 Gen 2カードで繋げば USB 3.1 バスの下の USB 3.2 Hub の下に本体となりますが、Mac Pro5,1 のデフォの USB につなげばこんな感じに変わって、USB 2.0 バスの下の USB 2.1 Hub の下に本体が現れてくれます。)

…で、結果は、ん〜と、一緒でした。
一緒ってのは、UPSの通信と Bluetoothアダプターの認識の件の二点のことです。
あとは全部イケてる感じです。
つまり、今の時点での OCLP の仕様のとおりにはなっていたってことですね、しらんけど。


そんじゃあね〜…(´・ω・`)



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