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パララックス補正はあります

いまの世の中いろいろひどいので、少し気晴らしにでもと思ってたま〜に Youtube とか開けてみる。

(自分で設定をさわっていない場合)おすすめだか宣伝だか知らんけど頼んでもいない表示がなんか右側に勝手に用意されていて出てきますよね。

で、何の気なしにみてると、どこかからか機材を借りたのか、わざわざ自分で買ってみたのかしらんけど デジタルの Mを持ちだしてきて「レンズとファインダーのついてる場所が違うから光軸のズレで景色に意図せぬズレが〜」みたいなことをドヤ顔で語っていて、それにたくさんいいねマークがついていたりする。
「え?」って感じで。

ああ、こんな感じで今どきのブライトフレームファインダーの水平垂直方向のパララックス補正とか知らないっぽい人がなぜかペラペラ喋ってて、輪をかけて何も知らんのであろう人がたくさん集まってわけもわからずいいねしてるんだー、これが今の流れなんだなーやばいね〜、みたいな、ほのぼのした世界を見てちょっとうんざりするこの頃ですが、せっかくなのでウンザリついでに書いておこうと思いました。

パララックス補正はあります
そもそも持っているなら電源を入れてブライトフレームを表示させてレンズを動かせばわかることですよね。
視野枠そのものが移動することでパララックスが補正されています。

ライカのレンジファインダーとはいえ、今どきのデジタルの M10系などのブライトフレームはフォーカシング機構と連動しているので、いわゆるパララックスは自動的に補正されていますし、特別困ることもないですよね。
Nikon の S2じゃあるまいし、パララックスの自動補正そのものだって M3 くらいの頃からあります。

とはいえブライトフレームが水平・垂直方向に移動するパララックス補正によりブライトフレームの位置が移動していても、近接してレンズを繰り出し、ピントを近くに合わせて撮像面との距離が変わることで画角が小さく変化しても、見えているブライトフレームの枠サイズの表示そのものまでは変わりませんよね。
つまり、レンジファインダーを使うのなら「撮像素子のサイズほぼちょうどになる 2mよりも寄ったらどうなるのでどうするべきなのか」をそもそも知っていないといけないんじゃ?
知らないでべらべら喋ってるとか。

補正がないものもあります
まだそういう機構がなく補正もされていないのはもっと古い時代の50mm専用レンジファインダーカメラだったりしますが、あれはあれで結構アバウトなものの、それでも意図に反してズレるだの切れるだのいうのはそれはやっぱりちょっとおかしな話じゃないですか?
その頃のレンズの最短撮影距離も、今みたいに 0.7m とかじゃないですからね。

構図用のファインダーを覗いて、で、測距して写真を撮るなら、測距枠の二重像の範囲内ってそれほぼ中心部やろ?、ズレたり切れたりとかって、それなんやろ?って感じで。
フイルムのクラシックカメラとしてスナップ撮影などに使ってみて、逆に意図せず周辺に少しばかり余計なものまでが入ってしまいがちだ、というのならまだわかります。
遠景なんてもう今見てもびっくりするくらいちゃんと撮れます。
でも、いくら軍用スペックであっても、そもそも時代的にまだ Idiot-proof ではありませんので最低限のことは知っていてできないとダメなんです。

まずは 50mm / 2m と 70cm
M10系の場合だと、たとえば 50mm のレンズを使って撮影距離が 2m のとき、照らされたブライトフレームの白っぽい「線の内側の辺で示されるところが撮影範囲」になります。

同じく 50mm のレンズを使って最短撮影距離の 70cm にまで寄った場合は、だいたいブライトフレームの「線の幅のひとつ分ほど内側に入ったくらいの範囲」、もとの視野枠よりも線一本分内側へ画角が狭まって、若干狭くなったところが撮影範囲ですが、そういうものだという理解が予めあるのかないのかで意図とのズレもだいぶ変わってくるでしょうね。

このレンズでこの絞りで 1.4m~1.5m あたりだとどんな感じになるかな〜、じゃああと一歩だけ引いてみようか、みたいなのはオーナーなら前もって感覚的に知っておかないとちょっと具合悪いレベルの話かもしれませんね(そんなわけないやろ)、しらんけど。

なぜかそうなるのか?
厳密に言えば、それはレンズの繰り出しによって「画角」が変わってくるからですよね。
撮影距離が最短に近い = レンズの繰り出し量が最大に近い状態 → レンズと撮像面との距離が変化する → 画角が小さく変化する → 実際に撮影される範囲はブライトフレームの線よりも若干狭い範囲になる → 相対的には絵がその分デカくなる状態、というわけです。

なので、レンズの焦点距離が長くなるに比例してこの画角の変化も大きくなるため、寄ればブライトフレームの内側よりもより狭く、遠景ではブライトフレームの外側よりもより広くなりますよ、パララックスの補正があってもブライトフレームの枠のサイズの表示まで変えてくれるわではないアナログのメカだし、ライカのレンジファインダーの話をするならそもそもライカのレンジファインダーのことをまず知ってなきゃどうにもならないですよね。

寄るの反対で、少し引く場合
ワーキングディスタンスが 2m より長い距離になってくると、こんどはブライトフレームの「線の幅の外側の辺で示されている範囲」から、わずかに撮影範囲が広くなります。
さらに、無限遠のときはブライトフレームの線の幅で縦にだいたい 1本分、横にだいたい 4本分くらい外側に広まったくらいの範囲が撮影範囲になります。
こっちはどうしようもないですよね、そこから人が何歩か動く範囲で寄ってみたところでほぼ何も変わらないですから。

なので、撮影距離が 2m より長い距離になってくると、デジタルのライカM型のユーザーならたいてい知っているはずのことだろうけど、もし、このレンジファインダーとブライトフレームとレンズの繰り出し量のちょっとしたノウハウを何の前知識も無い人が何も知らない状態でどこかから借りてきてブライトフレームの内側を意識して撮ったんであれば、思ったよりも切れてるんでもズレるんでもなくて、結果として「思ったよりも(ほんのわずかに)広めの範囲が余計に入って撮れている」ということになるはずですね。

そういうわけで、遠景を撮っていて、意図せずあそこが切れていた、それは自分の予想外の事で、それはレンズの中心とファインダーの位置が違うからオフセット差で〜云々、とかいう人の喋りには信憑性なんてさすがにない。
もうそんなのは「デマ」です。
遠景なんて寄りようがないです。
切れるっていうんなら、それは寄る方向でしか起こり得ない現象です。

M10 や M11 の場合だと、有効基線長 50.6mm(基線長69.31mm × ファインダー倍率 0.73倍)
撮影距離が 2m のときに撮像素子のサイズ、約35.8×23.9mm で撮影される範囲を表示し、撮影距離が 2m を下回るときは、ブライトフレームの表示よりもわずかに狭い範囲を撮影します。
撮影距離が無限遠のとき、使用レンズの焦点距離に応じて、ブライトフレームの表示よりも約7.3%(28mm)~18%(135mm)広い範囲を撮影することになります。


測距限界距離 = 69.31 × 0.73 / tanθ = 50.6mm / tanθ てことですよね?
ファインダー(の視軸)から被写体を見て、その間に結ぶ直線と、その被写体から測距窓までの間に結んだ直線に挟まれた角度 = ∠θ、この角度が人の目の分解能 1分(1/60度)よりも小さいとき、ズレなんてわからないはずですよ。

たとえばわりと近い距離の話、すぐ目の前に置いたピンのような物体と、その後ろに置いたピンのような物体があったとして、自分の右目(あるいは左目)を閉じて、手前の物体に後ろにある物体が重なって隠れて見えない状態にしておいて、自分はその位置から動かずに、今度は反対に左目(あるいは右目)から見れば、後ろにある物体は前にある物体に隠れていないですよね。
そもそも右目と左目の位置も違うし、左右の瞳の中心間の間隔(PD)によってもズレ方に個人差が出てきます。
このズレがわかるのだって、結局はわりと近い距離での話になりますよね。

ファインダー(の視軸)から被写体を見てその間に結ぶ直線と、その被写体からレンズ中心までの間に結んだ直線に挟まれた角度なんてのはもっと小さくなるんじゃ?
それに対して補正が入りますから。

いずれにせよ、まあだいたいこうなるやろっていう理解というか織り込み済みの感覚的な読みがあると、ダークな理解の部分をずっともやもや抱えたままの行きあたりばったり出たとこ任せよりも気の持ちようも楽になるかと思います。
理屈がわかったら、距離に応じて depth of focus Tabelle みたいな感じでズレ方の表を作ってみたら誰よりも詳しくなるかもしれないですね。

なので、もし撮影に焦点距離の長いレンズを使っていて撮影距離が 2m より短い距離に寄っているなら、上記のことがわかっているならだいたいこうなるやろという予測もつくだろうけど、予測じゃなくて、やっぱりそのままを見てしっかり確認しておきたいなって場合はビゾフレックスを使うだとか、またはせっかくついてるんだからモニタでざくっと撮影範囲とレンズが何をどう見ているのかを把握するべきでしょうね。

でも、もしそれがフィルムの M だとそうはいかないので結局ごまかしは効かないし、M を使うのならやっぱりちゃんと知っておいて感覚としてマスターしておいたほうがいいですよね、フィルムもだんだんと値段が高くなってきましたし、知っていればやるはずもない馬鹿みたいな失敗をやらずに済むし。

実際の撮影にはほぼ影響がない
もっと古い時代の 50mm の M用レンズだと(デュアルレンジ、メガネを除き)、現代の 70cm と違ってせいぜい 1m ちょい手前くらいまでしか寄れませんので、70cm の場合と比べて若干狭くなる撮影範囲そのものもまたわずかに違ってきます。
それでなにか意図せぬ切り取り事故や問題が起こるか?というと、普通に考えてまずない、というのも、実際の撮影にはほぼ影響がない程度の移動でしかないですからね。

最短まで寄った場合にのみ、視野枠の内側より少し狭くなる、仮にそのことについて今現在何も知らないという状態の人がいたとして、ブライトフレームの内側を厳密な基準にして厳格な構図を作って撮ったらこうなったのだというなら、線一本分内側に狭くなっているはずの線の太さの分だけがきっちり切れてしまって、その部分が写っていないことになりうるわけですけど、そこまで厳格にものを見ている人なら一発で気付くんですよね、デジタルなんだからすぐみられるわけだし。

本当にライカを使ってきてライカを語っている人なら少なくともそのくらいのことは知ってろって感じなんですけど、いうてもそんなことを強く実感したり気になるほどの体感ができるのかどうかすら怪しいってくらいの誤差みたいな話なので、そこを強調するのもどうなのかと言う感じなんですけど、ネタなんでしょうね。

で、ブライトフレームの線の太さですけど、これもレンズを変えるなり、視野枠の切り替えレバー付きの機種ならそれを動かすなりしてよく見ればわかることなんだと思いますが、各画角によってそれぞれ線の太さそのものも変えてありますよね?
焦点距離の違うレンズに変えた場合も、線の太さを距離による画角の変化の把握の目安とするために、ほんの少し違って見えるようにわざわざ変えてあるのかも、デジタル機をバラしてスリットを計測したわけじゃないからひょっとすると歪みによってたまたま外縁部に行くほど太く見えてるだけなのかもしらんけど。

レンズの繰り出し量と画角の変化
ただ、これらのことはぶっちゃけ主には「繰り出し式の単焦点レンズの繰り出し量と画角の変化」の話なので、「レンズとファインダーの光軸のズレ」いわゆる、レンズに応じてうまいこと連動して絶妙に斜め移動してくれるような手の込んだパララックス補正がついたコストのかかったファインダーでみている範囲とレンズと撮像面がみている範囲のこと、レンズ中心部と光軸に対しての窓の位置的な違いの話とは別件っぽくないですか?

繰り出し式の単焦点レンズの繰り出し量と画角の変化なんて別にどのカメラでも起こりますし、レンズ越しセンサー越しで見ても、そこにはめやすとなるフレームの線などの表示がないのでいちいち意識していないか厳密にわかっていないだけであって、物理的に起こっている状態としては同じことですよね。
距離計の三角測量だって、他のカメラの赤外線反射の位相なのか、レンジファインダーの目視で手動かの違い、測距の仕組みはほぼ一緒ですよね。

現実のオフセット差
位置の違いによる視線とレンズ中心部とのオフセット差は、パララックス自動補正によりほぼ打ち消されてしまう範囲だろうし、そうするまでもなく被写体までの撮影距離によっても誤差程度の範囲にまで自然に解消されてしまい、通常は切れたりズレたりを知覚したり意識できない程度の状態になるケースがほとんどでは?

たとえばレンズから 40〜50cm のところに、ある物体の角があって、その先の空間のずっと奥にある、レンズから 1.7〜2m ほどのところにメインの被写体があったとして、それをデジタルライカM と 50mm Mレンズでレンジファインダーを使って撮影するとして、ある物体の角はファインダーで見て構図のど真ん中に(そこを起点にして相対的に何がどれだけ上下左右にズレているのかわかりやすいようにするため)置き、メイン被写体の特定部分がそこと重なり合う位置に注意深く着目して構図を作り、その状態を同時にボディ側のモニタでも確認してみると、オフセット差が全く存在しないとは言いませんが、こんな距離であってもほぼ見え方なんて一緒なんですよね。

だけど、こういう条件でも(ファインダーは極端にいえば素通しの窓のようなものなので)特に近接でアホみたいにピッチやヨーに振っていて自分が斜めに見ているのにまっすぐ見ているつもりみたいな状況に気が付かないでいたとかになると、ズレが大きくなっているとしてももはや別問題かと。

で、同様にある物体の角を構図のど真ん中に置いて、そこが最短撮影距離になる位置にして同じように比較してやってみても、やっぱりほぼ一緒なんですよね。
その状態から、メイン被写体だけを 3m ほど奥にさらに移動させてもほぼ一緒、近接で顕著なオフセット差は補正でほぼ解消して、近接ともいえないような距離になってくると自然にほぼ知覚できない程度に解消されてしまうのが道理というか、逆にある程度離れた距離からカメラのファインダーや測距枠やレンズの中心部からのオフセットの差分を測量しても、それって結局は誤差みたいなことにしかなってないですよね。

そのオフセットが生み出したと考えられる意図しない像のズレがどんな影響力を発揮しているか、極端な例があるのなら逆に見せてもらいたいくらい。
軸の話をするならレンズ面や撮像面の向きだって無視できません。

正直カメラを替えたらいいと思う
70cm まで寄ったつもりで、ちょっと寄りが過ぎて合焦しきらずにピントが甘くなっていたというのならまだわかりますが、寄りすぎてその結果、線一本分内側へ画角が狭まることで構図が切れた、というのも普通に考えるとちょっとおかしな話で、本当にそれで意図せず切れているんだというなら、どっちみちもともと構図からはみ出して見切れてしまう大きさに見えているはずの被写体だったか、そういう大きさに見えているはずの被写体にそもそも寄り過ぎているような、必然性のない不自然な状態なんだろうし、覗きながら撮りながらもう半歩でもいいからちょっと下がってみるとか出来ますよね、撮影時に、自分は今被写体から撮像面までの距離 2m以内に寄ってるぞと自覚しているならファインダー越しに見ているその時に、そこに気がつくはずなんですけど。

ほとんど素通しのフレーミング用の窓とレンズ中心部が何センチか別の場所にあるとどうなるのか?
ちょい極端に丸めると、こんな感じのおもちゃっぽいファインダーと視野枠でも割とちゃんと使えていて、撮るべき範囲もだいたいちゃんと入りますので、いちいち変な心配は時間の無駄ですけど、アバウトなようでいて、ちゃんとすべてみてはいる、という行為がまず大事なのかもしれないですね、しらんけど。
スマホに駆逐されるよりも前の時代、もう13年も前の煙草の箱よりも小さい名刺サイズの低価格カメラのオマケのようなファインダーでも思ったほどズレたりしませんよね。
まあそんな事言いだすと、6〜70年前のカメラでもそんなたいそうにズレたりしませんけど。

(センサーは 1 / 2.3型 で、1000万画素しかありません(というかありすぎ?)だし、こんなのに特別な描写性能なんて期待しませんが、サイズなりにちゃんと解像していて、DIGIC という描画エンジンはすごいなあって感じでした。本格的なものではないのでレンズはゆがみますけどね。)
ちょっと前はハイチュウの看板とかあったな〜、って感じで。

まあなにが言いたいかというと、ライカのファインダーは設計や機構的にさすがにここまでアバウトなものではないですから、なにが問題になっているのかってところを落ち着いて考えてみてもいいんじゃないかってところ。
いやならあのライカの小物類のデザインとは思えないクソ格好悪いビゾフレックスを使えばレンズ越しセンサー越しでしか見えませんし、それも手ですね。

行為を修正したほうが話が早い
ライカM型を使って、意図的に切りたくないのにそこまで寄って切れてしまっている、それに気が付かないで意図せず切れていた、という状態って、すでにちょっとおかしいと思うので、その手の話がほんとうのことなんだったらそれ相当の感覚の矯正が必要か、もしくは視野率100%あるオートフォーカスのレンズ一体設計コンデジや、ミラーレスにズームレンズを組合せて使っていたほうが幸せだろうと思います。

だって、レンズの繰り出し量とちょとした画角の変化以外にも、ピントを合わせてからの絞り値の変更によるフォーカスシフトやら、他にも過焦点距離なんかで出来上がりの見え具合が撮った時自分が思っているものと実際変わってきていても、それも予想外だとか言い出すんでしょきっと、しらんけど。

なら、あらゆるところ全部カメラにおまかせで、視野率は100%で見た範囲で、これで撮ればこうなるんです、ってタイプのものに丸投げしたほうが、露出やら色味やら以外の像としての部分、観ている範囲は、すべて見えてたとおり思っているとおりになるでしょう。

(なんでミラーレスかというと、ドット密度や精度やフレームレートを無視したとしても、絞りが変わろうが距離が変わろうがレンズ越しセンサー越しでの状況を EVF で見ているからで、まんまだから。もしこれが従来の普通の一眼レフだったらそれが普及品であっても高級機やハイエンドであっても、レンズを通ってミラー越しでまだレンズ→プリズム→レンズ→視度補正レンズ越しのファインダー越し、それとは別経路のハーフミラー越しの光でAF測距センサー、その情報でモータ制御のレンズ駆動なんで、それが厳密に完全に完璧に一致してんのか、しかもシャッターを切ったその瞬間の像がミラーアップのためにブラインド、そこにさらに被写界深度がウルトラ超浅いレンズだったら?、調整とか以前に、ウルトラ厳密には一発では合ってないですよね、そんなのもまた予想外だとか言い出すんでしょきっと、しらんけど。)

50mm よりもさらに長い焦点距離の 75mm、90mm、135mm という感じの 繰り出し式の単焦点 Mレンズだと、焦点距離が長くなる分、画角の変化という部分もより大きくなります。

大きく、とかいうても実際にはわずかなことなんで、感覚的には誤差とかだいたいとかの範囲に収まるようにバランスが取れるはずだと思いますが、どうしても線と寸分違わず厳格で精密な構図じゃないとダメっていうなら、モニタやビゾフレックスとも見比べてみるとかも出来ますし、それが手間なら、焦点合わせに距離計を利用できるレンジファインダーカメラなんかよりも普通に AF付きのミラーレスやレンズ一体型設計のコンデジなどのレンズ越しセンサー越しで見えている範囲だけしか見えようがない方式のカメラで、ファインダー倍率はどうでもいいですけど視野率100%のファインダーのものを使えばいいですね。
そもそも M型のライカも他のレンジファインダーカメラも昔から近接撮影を謳うようなカメラではないのだし、わざわざそういうものを選んでバカみたいに寄ったりしませんよね、接写はDRレンズとメガネだったり、そういうカメラですよ。

特に 28mm とかそれよりも広角を使うとなると、M のレンジファインダーであってもどっちみちフレームの外側なんてキツキツでもうちびっとしか見えてないですから、後いくらのタイミングでアレがここにはいってくるだとかそういう意図を含んだ撮り方とかやれないですし、ぜひとも M用の単焦点レンズを使いたいという場合を除けば他のカメラでいいんじゃないでしょうか。

あと、M10系の場合だと、そのまま吐き出される Jpeg よりもさらに少しだけ、わずかに広い範囲が DNG(RAW) には記録されていますから、これに救済される可能性もあるかもしれないですね、しらんけど。(左:DNG、右:JPG)
DNGに記録されるわずかに広い部分は、近接だとか中遠景だとか関係なく右側と下側にほんの少し広く偏ります、数えれば片手で足りる程度のpx数。(左:DNG、右:JPG)
M11 になると、DNGデータと JPGデータの大きさの差異はより大きくなっています。

はたして、思っていることと、ファインダーで見えているのと、実際の記録範囲がどのくらいズレていくのか?

そこらだって、今どきはレンズ越しセンサー越しのモニタやビゾフレックスを使えば、付き合わせて比較できますし、焦点距離や構造の違うレンズを使っての比較や実際の撮影距離に応じた厳密な比較や大雑把な確認も容易に行えます。

ひとつ前のビゾフレックス(Typ 020)とかいう OM-D E-M1 とほぼ同じセイコーエプソンのポリシリコンTFTカラー液晶パネルであの値段なのかという性能的なガッカリ感はたしかにありましたけど、まあビゾフレックスがないとできないことだって有るわけなのだし、M でもその部分を開いたのは別に悪いことでもなんでもないですよね。

レンジファインダーの利点を活かす撮り方とはかけ離れてきますが、そこはケースバイケースで、レンズ越しセンサー越しで見えている範囲だけしか見えませんが、モニタやビゾフレックスを使う方法も選択肢になっているのだから必要ならやればいいだけです。
自分は何をやっても切れるズレるみたいな感じの人はなぜなのかを一度確認して正しくマスターするか、無理に M を使わずに、もともとレンズ越しセンサー越しで見えている範囲だけしか見えない構造のカメラに変えるべきでしょうね。

トリプルレゾリューション技術搭載、裏面照射型CMOSセンサーの M11 がちょっと気になりますね。
公式にはどこにも書いてないけど、ステファン氏によるとファインダーも少し改良が重ねられているというお話ですよ。

低い ISO から使えたり電子シャッターも併用できる、裏面照射センサーになったはいいけど、ベースプレートがなくなって LEDランプピカピカが増えたとか、アルカスイス互換はいいけどオプショングリップの裏がゴムの蓋だとか、データはでかくなるし、内蔵メモリの分や新型ビゾフレックス向けにも電池容量をさらに大きくしないといけない事情はわかりますが、個人的にはなんかスタイル面で確実に萎えましたが…

もとから手ブレ防止機構もなく連射とか重視しない機種で、そもそもコントラストAFや位相差AFもまるで関係ない機種で、なんで電池やカードの交換だけ僅かにでも速けりゃいい、それがユーザーの要望ってことなるのか(笑)

ベースプレートなんて普通に左手でボディを持ちながら一瞬レンズ側を上に向けて、蓋を外してそのまますぐに中指と薬指の腹と人差し指と小指の背で挟むだけでいいし、落としたり他の場所に置いたりするまでもなく瞬時にバッテリーやメモリカード交換ができるし、よっぽどぶきっちょでもない限り、そもそも蓋の開け締めなんて速攻でできますよね。
これ、むき出しのフックをスライドさせて、出てきた電池を一度押し込んで取り外し交換する時間と比べてもコンマ5秒も変わらんですよ実際。
電池が共通になったわけでもないのにベースプレートをなくして SL や Q みたいにするのって、それってほんとうに M を使ってきているユーザーの意見や要望を聴いた結果なんでしょうか?

https://www.lhsa.org/blog/leica-m11-review
ここの下の方から実際の dng データがダウンロードできます
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/m/m11-black/xiangxi


まあパララックスの補正があるとはいっても、設計上の機構の制限や精度の範囲を超えて完璧に帳消しになっているかといえばそんなわけないですが、その微々たる誤差を吸収するのは結局撮る人次第ですよね、身もふたもないけど。
たとえば 35mm の単焦点だと、余計目に入る部分の傾向としては右側の辺が一番多めに、次に下側方向へ少し、上辺や左側はほんの少ししか含まれてこないので、まんべんなく線何本分どうこうって感じじゃなくてやっぱり水平+垂直の斜め移動だし、超完全な帳消しでもないんですよね。

微々たることが気になるなら、自分の持ち玉でひとつひとつ癖を把握するってのも大事なかもしれないですね。
それでもズレる切れるなら結局は理屈がわかっていないか、あるいはもう機械的にズレているのかもしれないし、そのレンズと一緒にボディも調整に出さないとダメなのかもしれないですね、メカですからね。
ズミルックスM 21mm のフローティングエレメントなんかも 0.2mm 可動とかですからね、ほんとに細かなことが他よりも厳しい公差の範囲内で組み上がってますので、ズレたら大変、宝の持ち腐れですよ。

そんじゃあね〜…(´・ω・`)


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